プロ野球観戦記

阪神はいつまでボーアを我慢できるのか?ボーアに求められていること

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今シーズンから阪神に加入したジャスティン・ボーア。MLB通算92本塁打の実績を持ち、長打を打てる選手が不在の阪神にとっては打線の核となってもらいたいと願って獲得した選手である。開幕戦は4打数無安打、2戦目は2度の満塁機にいずれも凡退するなど無安打に終わった。

2戦目終えた時点で矢野燿大監督は早くも断を下し、3戦目は6番に下げたが、今季の阪神を占ううえでボーアの成績がチーム浮上の鍵を握るのは間違いない。何しろ近年の阪神はとにかく打力強化が課題になっている。その中でもとにかく長打を打てる打者、一発の怖さがある打者が渇望されている。

矢野監督1年目の昨季は開幕から4番は大山悠輔でスタートした。最終的に大山は打率.258・14本塁打・76打点・得点圏打率.318と大卒3年目の選手としては十分な成績を残した。しかし、4番打者として考えるとどうだろうか?とても満足できるものではなく、矢野監督は106試合目にして4番を外す決断をした。

ただ、昨年の野手陣を考えた時、4番打者は大山しかいないだろう。問題なのは大山ではなく、3年目の大山が4番を打たざるを得ない状況を作った中堅野手陣・ひいては10数年前のドラフト戦略・編成である。まあその点について書くと長くなるので今回は割愛するが・・・。

4番を自前で育てられないのであれば補強に頼るしかない。結果が求められるプロの世界なら当然のことだ。そこで獲得したボーアに求められているのはとにかく長打、打線の核になることだ。ボーアがどっしりと4番に座り、糸井嘉男・マルテで脇を固める。そうすると比較的楽な打順で大山を打たることができ、将来的に4番を打たせる地固めができる。それが理想的だと思うし、まずは打線における“核”を増やしていくことが重要だ。

かつて阪神には金本知憲という偉大すぎる4番バッターがいた。毎日試合に出て、ここぞの場面では必ず打ってくれる。もし打てなくても金本が打てないなら仕方ないと納得できる。ファンはそれほど絶大な信頼を彼に置いていた。長打も打てるし、状況に応じて進塁打も打てる、真の4番バッター。個人的には阪神史上最強の4番バッターだと思うし、今も尊敬してやまない。ただ、彼のような4番はなかなかいないし、それを追い求めるのは酷だということも理解している。

今季を戦ううえで、短期的に見るだけならボーアを外す選択肢もあるだろう。しかし、繰り返すが今季阪神浮上の鍵はボーアである。しばらくはボーアと心中する覚悟で良いだろうし、阪神の野手層を見る限り他にボーアほどの期待感を持てるバッターはいないだろう。

打率は低くても、25本塁打。当てに行くようなバッティングは必要ない。三振かホームラン。そのぐらい特徴がはっきりしていても構わないと思う。近年の阪神打線で一番悩まされているのはそういう長打力の部分だ。

2年前のロサリオの失敗は現在の外国人補強に活かされている。ロサリオが日本で苦しんだのは選球眼が悪かったことも大きな要因で、その教訓を活かして昨年獲得したのが選球眼に長けたマルテであるし、率の残せるマルテの存在があることで今度は長距離タイプのボーアを獲得した。ボーアには阪神打線の核になるべく、フルスイングでファンを魅了してもらいたいし、今後の活躍を期待して記事を締めくくりたい。

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